2025/04/08 07:43



コーヒーは世界中で愛されている飲み物ですが、その歴史はいつから始まったのでしょうか? 今回は、コーヒーの起源から世界へ広がるまでの歴史を簡単にご紹介します。



1. コーヒーの起源

コーヒーの起源にはいくつかの伝説がありますが、最も有名なのはエチオピアの羊飼いカルディの話です。

9世紀頃のエチオピアで、羊飼いのカルディがヤギたちが赤い実を食べた後、元気よく飛び跳ねているのを発見。 彼も試してみると、眠気が吹き飛ぶような感覚を得たことから、修道院の僧侶に伝わり、修行中の覚醒効果がある飲み物として広まったといわれています。



2. 中東への伝播(15~16世紀)

その後、コーヒーは**アラビア半島(現在のイエメン)**に伝わり、15世紀にはイスラム教の修道院で眠気覚ましの飲み物として利用されるようになりました。 **「カフワ(Qahwa)」**と呼ばれ、イスラム世界の文化の一部となります。

16世紀には、コーヒーはトルコやエジプト、ペルシャへと広がり、コーヒーハウス(カフェ)が誕生しました。 特にオスマン帝国では、社交の場として大きな人気を集めました。



3. ヨーロッパへの伝来(17世紀)

17世紀に入ると、コーヒーは貿易を通じて**ヴェネツィア(イタリア)**に伝わり、ヨーロッパ各国に広がります。 当初は「イスラムの飲み物」として警戒されましたが、ローマ教皇クレメンス8世が試飲し、その美味しさを認めたことで広く受け入れられるようになりました。

その後、ロンドンやパリにもコーヒーハウスが次々と誕生し、知識人や商人たちの交流の場として発展していきます。



4. アメリカ大陸への広がり(18世紀)

18世紀には、コーヒーはフランスやオランダの植民地政策によって、南米やカリブ海へと持ち込まれました。 特にブラジルは、コーヒーの一大生産地となり、現在でも世界最大のコーヒー生産国です。

アメリカでは、**ボストン茶会事件(1773年)**をきっかけに、紅茶からコーヒーへの移行が進み、コーヒー文化が根付いていきました。



5. 現在のコーヒー文化

20世紀以降、コーヒーは瞬く間に世界中に広がり、さまざまなスタイルの飲み方が生まれました。 近年では、スペシャルティコーヒーやサードウェーブコーヒーと呼ばれる高品質なコーヒーが人気となり、 焙煎や抽出方法にもこだわる文化が広がっています。


まとめ

コーヒーは、エチオピアから始まり、中東、ヨーロッパ、アメリカと広がり、 現在では世界中で愛される飲み物となりました。